【IXホールディングス×宇治山田商業高校】 三重県の宝・宮川の清流日本一奪還を目指す第一歩

IXホールディングス株式会社(伊勢市、浜田𠮷司代表取締役社長)は、宇治山田商業高校3年生の課題研究にて提案のあった「プラスチックフィッシング」の伊勢志摩地域の実施について、宇治山田商業高校生徒と共に現状の把握と検討を行いました。

◀︎宮川で約2時間SUPを実施
一見綺麗な宮川だが約2時間サップで見回ると、多くのゴミを集めることができた。

プラスチックフィッシングとは?

水辺に捨てられた使用済みプラスチック製品をネットなどの網で釣る活動のこと。海外で様々な形で行われているもので、海中や海上のごみを集め、その重量を競う大会や、運河で観光クルーズのようなアクティビティとしてゴミを集め、アートに利用するものもあります。マイクロプラスチックが海洋生物の生命や私たちの生活にも影響を及ぼしつつあり、廃棄されたプラスチックの行き場をめぐり、世界各地で警鐘が鳴らされています。

【経緯】2023年6月1日、宇治山田商業高校3年生の課題研究の発表が実施され、IXホールディングスから3名参加させていだきました。規格外野菜や果物の活用および地産地消の促進や、事前のレクチャーでマスヤのおにぎりせんべいの海苔が余るという話を聞いて、それをふりかけとして活用できないか、などが提案されました。

中でも1つの班が海洋ゴミに着目し、プラスチックフィッシングという手法で解決できないかと提案。通常のごみ拾い等ではなかなか若者に関心を持ってもらいにくいということも課題の一つと捉え、体験価値を高めた取り組みとするために、プラスチックフィッシングを活用したいとのことでした。また、候補地を検討したところ、伊勢志摩の海は海外のようにゴミだらけということはなく、県内の漂着ゴミの多い場所では、すでにビーチクリーン活動がなされている状況でした。

そこで、IXホールディングスの社員である浮田美里が毎年親子カヌー教室やサップガイドを奥伊勢湖とも呼ばれている三瀬谷ダム湖で実施している経験から、ダム湖のゴミ問題について共有したところ、生徒が興味を持ち、実際に視察に訪れることになりました。

こうして、プラスチックフィッシングについて具体化していく可能性を探る支援を行うことになりました。

【視察】2023年7月21日、伊勢湾にそそぐ一級河川「宮川」の上流にある大台町の三瀬谷ダム湖での視察に、プラスチックフィッシングを提案した、宇治山田商業高校3年生の岡本真夏さん、柏木慈恵さん、小池桃子さん、松本陸さんの4名と山口和昭先生が参加しました。午前中は三瀬谷ダム湖でサップやカヤックなどのアウトドアプログラムを提供する事業者であるVerde大台ツーリズムの協力を得て、サップを使用して水上のゴミ拾いを実践。宮川は何度も清流日本一に選ばれており、水質はきれいだと感じられるものの、水位が下がると岸壁にはたまったゴミが目立ちます。生徒たちは、手を伸ばして多くのゴミを回収しました。

午後は大台町B&G海洋センターの協力を得て、カヌーで三瀬谷ダムにより近いところの水上のゴミ拾いを行い、どのようなゴミがあるのか調査しました。

三瀬谷ダム付近の入り江には自然物も含め、プラスチック製品や古いスプレー缶、サンダルなど、大量のゴミがたまっており、今回のみでは回収しきれないほどのゴミの多さに、多くの方の協力を得ながら何らかの取り組みが必要であると実感している様子でした。

Verde大台ツーリズムの野田綾子さんは、雨のあとはゴミがたくさん流れてくることや、ゴミを拾ったあとの処分の問題まで考えてみてほしいと生徒たちに話をしていました。また、大台町B&G海洋センターの岡村隆弘さんのお話では、長年にわたってとどまるものもあれば、台風によってダムからの放水と共に下流に流されていってしまうものもあるということを教えてもらいました。

参加した生徒たちは、上流からのゴミがいつかは自分たちの住む下流のほうへ流れ着いていることを知り、他人事ではない現状に対して自分たちはどのようなアクションができるのか、考え、実行する予定です。

毎年7月に国交省から発表される「水質が最も良好な河川」に、宮川は何度も選ばれていましたが、ここ2年連続で選出されておらず、このゴミ問題だけが要因ということではないかもしれませんが、喫緊の課題と感じられる現状を、生徒と共に目の当たりにしました。IXホールディングス㈱では、経営理念の一つに「地域社会の豊かさづくりに貢献する」ということを掲げており、地域の皆様と共に、環境への配慮や地域づくりに寄与してまいりたいと考えます。